くり返す頭痛や腹痛
くり返す頭痛や腹痛

「よく頭が痛いと言う」「お腹が痛くて学校を休む日がある」――そんなお子さんの様子に心配されている保護者の方も多いのではないでしょうか。
検査をしても異常が見つからないこともあり、「気のせいかな?」「学校に行きたくないのかも?」と思ってしまうこともあるかもしれません。しかし実際には、体と心のストレスが原因で自律神経のバランスが崩れ、頭痛や腹痛がおこっていることもあります。
子どもの頭痛や腹痛は一時的なこともありますが、くり返すことで学校生活や日常生活に大きな影響を与えてしまうこともあります。早めに原因を見つけ対処することが大切です。
以下では、子どもによく見られる代表的な病気についてご紹介します。
血圧などをコントロールする自律神経の乱れが原因となる病気で頭痛、めまい、ふらつき、倦怠感、失神、朝起き不良といった症状がみられます。
思春期特有の成長に伴う自律神経の乱れの他に、睡眠リズムの乱れ・運動不足・水分不足も原因になります。複雑な人間関係や勉強など学校生活におけるストレスや家庭でのストレスも原因になることがあります。
ズキズキと脈打つような痛みが特徴で、吐気や光・音に敏感になることもあります。これは、脳の血管をコントロールしている自律神経のバランスが乱れることで、血管が急に広がって炎症を起こすために痛みが出ると考えられています。
片頭痛という名前は「頭の片側が痛む」ことに由来しますが、実際には両側が痛むこともあります。頭痛の前に「キラキラした光が見える」「視野の一部が見えなくなる」といった前兆がみられることもあります。
筋肉の緊張から起きる頭痛で、小児では片頭痛の2倍の頻度といわれます。長時間スマホやタブレットを使ってうつむき姿勢を続けることで、筋肉がこわばり頭痛の原因になります。対策としては姿勢を整えることや肩や首のストレッチ、目の休憩が効果的です。
目の休憩には『20秒ルール』がおすすめです。画面を20分見たら、20秒間20フィート(6メートル)以上離れた物をみて休憩するというものです。
緊張やストレスがきっかけで、お腹が痛くなったり、下痢や便秘をくり返したりする病気です。この病気では、腸の動きや働きを調整している自律神経がストレスの影響でうまく働かなくなることが原因と考えられています。「学校に行こうとするとお腹が痛くなる」というのは、この病気によくみられるサインです。
腹痛の原因としてとても多く、毎日排便があったとしても、その量が少ないとお腹に溜まってしまうこともあります。便秘解消のためには、食物繊維の多い食事、水分摂取、規則正しい食事習慣、適度な運動、朝食後のトイレ習慣が大切です。ストレスや不安が関わっていることもあり、心のケアも欠かせません。必要に応じて、便をやわらかくする薬や漢方薬を一時的に使うこともあります。
子どもの体と心は、とても密接につながっています。
体の不調が続くと気持ちが落ち込みやすくなり、反対に心のストレスが強いと、頭痛やおなかの痛みなど体の症状としてあらわれることがあります。
また、学校や家庭などの生活環境も大きく関わっています。
たとえば、学校での人間関係や学習のプレッシャー、家庭での生活リズムの乱れなど、さまざまな要因が重なり合って症状を引き起こすことがあります。
このように、体・心・環境(社会)の3つはお互いに影響し合っており、それぞれをバランスよく整えることが回復への近道になります。そのため、治療では体のケアに加えて、気持ちのサポートや生活環境の見直しも大切にしています。
当院では、この「身体・心理・社会モデル」の考え方をもとに、お子さん一人ひとりの状況を丁寧に理解し、最もふさわしい治療やサポート方法をご提案しています。
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